節目節目を大切に祝う文化の復調から、若い方々が着物を着用される場が増えてまいりました。現代社会では、核家族化が進み以前のように着物を着用後に御母さん・御祖母ちゃんがいつの間にか手入れをしてくれている事が減ってしまい困る方が増えております。御家庭にての御手入れ方法を御案内いたしますが、迷われた場合は是非「辰田屋/たつたや」まで御相談下さいませ。

一番の悩みは、着用後の御手入れ!

  • 成人式の着用後
  • 七五三の着用後
  • 結婚式の着用後
  • 入学式・卒業式の着用後など

親から受け継いだ着物を着用される方が増えている一方で、着用後の御手入れに困られる方が非常に増えてまいりました。着物は、御手入れを怠らなければ洋服と違い次の代、娘・孫へ受け継ぐ事ができ非常に長い期間、代々着用頂けるものでございます。高価な着物は、長い期間楽しんでいただけますので是非、御手入れして下さいね!

御祖母ちゃん・御母さんから受け継いだ大切な思い出のある着物は、着物を扱うプロにお任せ下さい。

1・大切な着物は、気軽に貸さないで下さい。

借りる方に、その着物の価値・思い出等は想像出来ませんし理解もしてくれません。レンタル着物を着る感覚で着用され、安価な丸洗いケアなどをして返却される事が殆どです。安価なケアを施され、その着物本来の風合い、色、素材等が損なわれ、当店に御相談に訪れるお客様が非常に多いです。思い入れのある着物が運よくある程度、元に近づける事が出来る場合もございますが手遅れな事が多々ございますので、御家族以外には貸さないが鉄則です!どうしても貸す時は、着用後の手入れ方法や、洗いに出す店を必ず指定される事を決めておくと後のトラブルが減ると思いますよ!御礼に頂いた金額よりも、復元する為の金額の方が高額になる場合が殆どです。

2・レンタル着物と御誂着物では手入れが異なります。

レンタル品と御誂品では手入れが全く異なります。

レンタル品と誂品では、想定される着用回数が当然違いますので使用する素材、仕立方法が異なりますので、大切な着物を間違ったケアにより駄目にしてしまい後悔する前に着物専門店に一度御相談される事をオススメいたします。

良い品程、代々受け継がれる事を想定して生地を傷めない様に仕立をいたしますが、レンタル品の様に丸洗いは当然向きません。スーツと同じで安価なスーツ程、クリーニングに耐える丈夫な生地と着用回数が多くても耐えるマシーン縫製を優先しますが、高級スーツは当然多くの着用回数を想定しませんので雰囲気の良いデリケートで繊細な素材を使用し、素材を傷めず美しいシルエットを表現する為に人の手を多用する仕立を施します。

3・着用後は、なるべく早く着物専門店へお任せ!

煩わしい、着用後の御手入れから解放されませんか?

毎回洗いをする必要は御座いません!

正しい畳み方で保管してシワを防ぎましょう!

最近は、着用後の御手入れを全てお任せされる御客様が増えております。御忙しい御客様は、宅急便にて当店に送られる方も多く全国からの御依頼も増えておりますので、御持ちの着物に最適な手入れ方法が解からない御客様は一度、当店まで御相談下さいませ。次回着る予定や、保管方法・汚れやシミの種類によって当然御手入れ方法も変わりますし、素材・仕立によっても洗う方法・予算が変わってまいりますが、当店では最適な金額・手法により次回着用される際、最高の状態でお召しいただけるよう御手入れさせていただき保管するだけの状態にて仕上げ納品・発送させていただいております。輸送中にシワにならない様にして発送致しておりますのでご安心下さいませ。

着用後の簡単な御手入れ・気配りによって長く綺麗にお召しいただけます!

着物の御手入れ

着物は脱いだらすぐに着物ハンガーに掛けて、一晩ほど陰干しし、湿気をとります。襟の部分、襟のまわりなど生地が重なっているので 汗を集中してかいてしまいがちなので、シミにならないように手入れが必要です。 しまう前にはホコリを掃い、同時にシミや汚れもチェックしましょう。汚れは、出来るだけ早く落とす事が大切です。早めに着物専門店に相談しましょう。

長襦袢の御手入れ

長襦袢は、着物よりも肌近くの身につけますので、間違いなく汗をすっています。長襦袢も着物と同様にハンガーに一晩ほど陰干しし、湿気をとります。

黄ばみにもなりやすいので、定期的に洗い・クリーニングにも出しましょう。半襟は、汚れがつきやすく、また、その汚れが目立つ場所です。 小まめに取り換えましょう。

帯の御手入れ

 帯はほどいてすぐ、ぬくもりのあるうちに、叩くようにしてシワを伸ばして下さい。 帯は中に芯が入っているので、強いシワをそのままにしておくと戻らなくなります。 強いシワは、糊気のない清潔な綿の布で当て布をしアイロンを掛けておきましょう。(模様、刺繍のある部分は、くれぐれも、強く「ぐいぐい」と押して傷めないないように注意してくださいね。)帯も着物や長襦袢と同様に、一晩ほど陰干しをし、湿気をとります。

足袋の御手入れ

足袋は、汚れやすいので、脱いだらすぐに、洗剤を溶かした水にしばらくつけて置き、もみ洗いをします。
古くなった歯ブラシなどを使うとより効果的です。 よくすすぎ、軽く絞ってから、小ジワがつかないようによく伸ばして下さい。(足首まわり、底地部分、甲の縫い目など) 
こはぜの反対側の先を洗濯ばざみで留め、陰干しして下さい。

帯〆・帯揚の御手入れ

帯〆・帯揚も湿気を嫌いますので、しばらく干して湿気をとばします。帯〆の房が乱れた時は、やかん等の蒸気に房を当てるときれいになります。しはらく使用しない場合は、房を和紙か半紙で蒔いておくと綺麗に保存出来ます。

草履の御手入れ

履いた後は、やわらかいブラシなどでホコリをよく掃い落として下さい。その後、エナメル加工や革製のものは、乾いた布にクリームを少しつけてよく拭きます。佐賀錦など布製のものは、やわらかいブラシでホコリを掃う程度で大丈夫です。 
綺麗になったら、つま先を上にして、立てて陰干しをして下さい。 草履は湿気に弱いので、風通しのいいところに保管し、時々虫干しをして下さい。

腰紐&小物

腰ひも・伊達締めも汗を吸っています。 風通しのよい場所につるして、湿気をとばしてからしまいましょう。